相続で「揉める」とは?

はじめに

相続で「揉める」と聞くと、
強い対立や言い争いを思い浮かべることが多いかもしれません。

しかし、このサイトで言う「揉める」は、
そうした分かりやすい衝突だけを指していません。

むしろ、
はっきりした対立が表に出ていない状態を含めて扱っています。


声に出ていない違和感が残るとき

相続の場面では、

  • 誰も強く反対していない
  • 話し合い自体は成立している
  • 表面的には円満に見える

それでも、

  • 何かが引っかかっている
  • 納得したと言い切れない
  • 時間が経っても気持ちが整理できない

こうした状態が残ることがあります。

このサイトでは、
そうした違和感が解消されない状態
「揉めている相続」の一つと考えています。


話し合いができていない状態

「揉めている」という言葉は、
話し合いが激しくなった場面だけを指すものではありません。

実際には、

  • 何を話せばいいのか分からない
  • 切り出す人が決まらない
  • 空気が悪くなるのを避けて黙っている

といった理由で、
話し合い自体が始まっていないことも多くあります。

このように、
沈黙が続いている状態も、
揉める可能性を内包した相続だと捉えています。


「今は問題ない」と言い聞かせているとき

相続について考える中で、

  • 今は急ぐ話ではない
  • まだ大丈夫だと思う
  • そのうち何とかなる

そう自分に言い聞かせながら、
具体的な話題を避け続けている場合があります。

表面的には落ち着いていても、
不安や迷いを抱えたまま先送りにしている状態は、
後から形を変えて表に出ることがあります。

このサイトでは、
そうした「保留された状態」も含めて扱います。


揉めているかどうかは、結果では分からない

相続が終わったあとに、

  • 手続きは終わった
  • 形としては片付いた

としても、
気持ちの整理がついていないまま残ることがあります。

逆に、
一時的に強い対立があっても、
時間をかけて落ち着く場合もあります。

このサイトでは、
結果だけで「揉めた/揉めていない」を判断しません。

あくまで、
その過程でどのような状態が続いていたのかに注目します。


このページについて

ここで述べている「揉める」は、
一般的なトラブル定義ではありません。

このサイト全体で扱っている
相続のケースを読み解くための、
一つの視点です。

各記事では、
この前提をもとに、
さまざまな状態や経緯を記録しています。


最後に

相続で「揉めているかどうか」は、
他人からは分かりにくいものです。

このページが、
自分の置かれている状態を
無理に分類せず、
考えるための手がかりになればと思います。